2008年10号の『銀魂』による主人公たちその他キャラ作りの講座です。主人公、読者視点キャラ、敵キャラ、ヒロインについて説明されています。
文字読みづらそうなので、ちょっと拡大をば。
主人公キャラ:
主人公には読者にカッコイイとか面白いという印象を持たせよう。銀さんのようにギャグを言う反面、真剣な一面を見せてギャップを作ってもいいぞ。新鮮なキャラだとなおよし。読者視点キャラ:
読者に近い人物を置くと読み手は話に入りやすくなるし、主人公の凄さも強調できる。新八のようにツッコミキャラにしてもOKだ。
敵キャラ:
敵キャラにも特徴を作ろう。新選組のように魅力があれば、主人公がなかなか倒せず苦労するという感じが出るぞ。ヒロインキャラ:
女の子はただ出すのではなく強さや可愛さ等を出した上で主人公と絡ませよう。
ってな感じだそうな。
『銀魂』も、ストーリーはあるにはありますがギャグ的な側面も強いためにキャラの濃さがウリの1つでもありますね。各キャラたちの横にいる銀さんがコメントしてる様子も、ただの野次やスペースを埋めるだけというのではなく、銀さんのキャラっぽくなっているのもそういうことなのでしょう。
マンガにおいて何よりキャラが大事なら、さらにキャラの中で何より大事なものといえばもちろん主人公です。今回のテーマはその主人公づくりだったわけですが、当然のことながら主人公ただ1人だけでいいわけはありません。
視点キャラやヒロインが同時に解説されているように、そこにはどうしても比較や相対的となるキャラが必要になるわけです。主人公1人だけのマンガなんて、現実的にも当然ありえませんが、あったとしても全く主人公っぽさがなくなってしまうでしょう。
その理由は、比較対象がないからですね。1人だけでは、主人公の主人公たる所以がわからなくなってしまうのです。他のキャラと比べてどういうところがあるからカッコイイのか。どういうところがあるから頼れるのか。それがなければ主人公らしさがないんですね。
そしてその上で、そんな相対的な部分とは異なる主人公ならではの絶対的な部分も兼ね備えていること。他キャラと比較することの出来ない主人公唯一の部分。比較相対的になっている部分の中で、そこが光ればこそさらに主人公の魅力は輝くと言えます。
脇キャラとの絡みで相対的な部分を見せながらも、主人公としての唯一の部分を持っていること。一見矛盾しているような感じもしますが、そこに主人公づくりの極意があるのではないでしょうか。
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